”私の推理”⑥犯行の手口は?

戸田
「どんなものを使って、どのように三島さんを殺害したのかもう一度詳しく話してくれ」
富士宮
「先ほどの話と重複してしまう部分がありますが、私は以前からこの旅行の時に雫に仕返しをしようと計画していました。そのために、雫がアレルギーのあるピーナッツの入った食べ物を用意しようと思いました。ちょうど雫の好物のミルク味のキャンディの中に落花生が入っている商品を見つけ、旅行中にタイミングを見計らって渡すつもりでした。芽衣と雫とカフェでディナーの最中、芽衣が席を外している間に雫が少し咳き込み、今だ!と思って雫にキャンディをすすめました。私に嫌がらせをしたばかりの雫は、私から何かをプレゼントされたら警戒するかもしれないので、キャンディは缶の中にあえて2個だけにし、〝雫の激辛調味料のイタズラのせいで声がでなくなってから、のどを潤すために毎日自身が舐めているものだ″と説明しました。雫にキャンディを1つ手渡し、残りの1つは自身が目の前で舐めてみせるつもりでいましたが、ちょうどそこへ芽衣が戻ってきて、缶の中の最後のキャンディをとられてしまいました。雫の吸入器を盗んだものもカフェでの食事の時です。雫はテーブルの上に吸入器を置いた状態で話をしていたので容易でした。雫が部屋に戻ってキャンディを舐めたとき、発作が起きても吸入器がなければしばらく苦しむと思いました。その時に、あのカードを見て傷つけばいい、それで反省すればいいと、私はカフェに行く前に雫の部屋にカードを滑り込ませておいたのです」

<ポイント>
・伊東がトイレにいっている間に、事前に用意しておいたピーナッツ(落花生)入りのミルクキャンディーを三島に渡し、のちにアナフィラキシーショックを起こさせようとした。
・三島がテーブルの上に置いていた吸入器を隙を見て盗み、アレルギーによる発作がすぐに止められないようにした。
・以前、三島におくられた怪盗風のカードを保存しておき、犯行当日ディナーに向かう前に三島の部屋にカードを入れ、自分が感じた苦しみと同じくらいの精神的苦痛を与えようとした。

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